辻音楽師な日々

現代の竪琴「ライア」を弾いています。              BBS http://rara.jp/leier

2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

待つ

昨日見送った彼女のライアって、ずっと「待ち続けてた」楽器なんですよ。 とあるライア奏者が工房に楽器を注文した時に、手違いで一台余分に 届いてしまったのだけれど、いずれ必要な事が有るかも知れないからと 手元に置いていたのだそうです。 しばらくケ…

見送る

読経を聴きながら、それから弔辞を聴きながら 故人はすごい人格者だったのだな、と改めて感じる。 惜しまれて亡くなった人。 その場で、弾く。 ただ弾く。 いえ、私が弾いているのではなく、 弾かせていただいている感じ。 泣きたいし泣きそうだったのだけれ…

出かける

葬儀の日。 朝一番に、いつも本番の時はそうするようにシャワーを浴びる。 まず、頭頂部に強めにシャワーを当て丁寧に髪を洗う。 それから額からこめかみにかけてそのまま耳、顔全体。 さらに首筋、と上から順番に降りてきて最後に足。 足の裏を擦る、てのは…

通夜

彼女は、まだまだ生き続けるつもりだった。 元気になって、ライアを弾いて 同じ病棟の人にみんなに聞かせたいんだ、 とそう語っていたそうだ。 ===== 斎場のホールはたくさんの 参列者で溢れていた。 不思議にとても心地良い「気」が流れてくる。 この…

訃報

今朝、ライアの個人レッスンをしていた方が亡くなった。 ガンを患って7年あまり。 わかっていた事とはいえ、突然の知らせに呆然とする。 夜、帰宅した彼女に会いに行く。 枕元には彼女のライア。 穏やかな空気。 家の中は暖かく落ち着いていて。 その人の、…

オープンハウス

仁方の「ZION」に行ってきた。シュタイナー教育の勉強会「桟橋のひだまり」の いつものメンバーが、いつもの暖かい空間で集う。 午前中はうどん作りとフォルメン、 午後からは演芸会(?) ライアデュオの演奏と、人形劇の伴奏で参加。 やわらかな時間が…

未だ

実感が沸かないで居るのですが。 ベルティーニは指揮台の上でまるで天界から降りてきたかのように 「あちら」と「こちら」を自由に行き来して何とも言えない響きを 拾ってきて私たちの前に出してくれていた。 行ったきりで帰ってこないなど、とうてい信じが…

巨星墜つ

指揮者のガリー・ベルティーニが亡くなった。 この人、好きなんですよ、本当に。 学生の頃追っかけ(?)やってました。 この人と結婚したいの〜、とかほざいてましたが 楽屋にサインもらいにいったら、奥さんが彼に コートかけてたのを見て、はっと我に返りま…

今日は

一日楽譜書き。