訃報
今朝、ライアの個人レッスンをしていた方が亡くなった。
ガンを患って7年あまり。
わかっていた事とはいえ、突然の知らせに呆然とする。
夜、帰宅した彼女に会いに行く。
枕元には彼女のライア。
穏やかな空気。
家の中は暖かく落ち着いていて。
その人の、人徳だろうか。
集まっている人が皆、あったかい。
不思議な感覚。
とりあえず、型どおりの挨拶をして、枕元で彼女のライアーを取り出して弾いた。
それを聴いた友人が「音楽が好きだった人だから枕経の替わりになって良かったね」と言う。気になったので尋ねてみると、お寺が遠くなので和尚さんが今日は来られないのだと。枕経をあげるようにと言われているとのことで、その場に居る人皆で般若心経をを唱える。
静かに流れる永遠への時間。