辻音楽師な日々

現代の竪琴「ライア」を弾いています。              BBS http://rara.jp/leier

臨終の日

【友人への手紙】

ところで、父の病状がなんだか不思議なんです。


一昨日の夜、血圧が下がって尿も出なくなってきたので、いよいよか、という感じで病院に呼ばれたのですが、30ぐらいの低血圧状態でも脈拍はまったく乱れず、血色も良いのです。どう見ても今にも亡くなりそうな人とは思えない感じ(看護士さんの弁)です。主治医の先生も「なぜだかわからない」、とかいうことで。


物質的な治療は「これ以上できない」ぐらいしていただいているので、まぁ、あとなにか仕事ができるとすれば、宗教家か芸術家ぐらいのもんでしょう。


というわけで、またこれから病院に行って来ます。


10/23


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10月23日18時38分 父が霊界へ旅立ちました。70歳でした。パーキンソン病を長く煩っておりましたが、直接の死因は肺炎。


朝の10時ぐらいに病室に入りますと、洗面とかヒゲ剃ってもらったりとか体とかきれいに拭いてもらったりした直後で、こざっぱりした顔をしておりました。看護士さんがいつものように父に話しかけながら、丁寧に丁寧に、それは丁寧にして下さったそうです。そのあたり、やはりプロフェッショナルだなぁ・・と思う。

母も兄も3日ぐらい詰めて居るんで、ひとまず一旦家に帰ってくるとかで、しばし父と2人だけで過ごす。


毎日の行事(?)で手足さすったりするんですが、昨日まで白っぽかった足が所々、ムラサキぽくなったり皮膚が弱くなってカサカサしてるんで、友人から送ってもらったヴェレダのクリームでマッサージ。足の指から足首の方に向かってゆっくりさすっていくと、血行が戻ってきたようで、昼前にはムラサキが消えてました。やったね。


クリームでマッサージして良いな、と思うのはマッサージされる相手はもちろん気持ちよいですけれど、自分の指や手もあったかくなるんですね。全身あったかくなったんでおもむろに、アルトライアー君を取り出して弾いてみる。


循環和音から入って、あと適当にシューベルトとか。
指がつるつるになっているんで、柔らかい音がする。


ちょっと前までは、ライア弾いたり歌を歌ったりすると、下がっている血圧が戻ってきたり、心拍数が安定したりとか色々変化もあったけれど、今日はさすがにあまり変化無し。
それにしても、最高血圧が40ぐらいでも、人間、生きて居られるものなんですね。まぁ、血圧が低すぎると計器も正確には計れなくなっているので、実際にはもう少しはあるだろう、と医者は説明してくれましたが。


続きは、また少しづつ・・