辻音楽師な日々

現代の竪琴「ライア」を弾いています。              BBS http://rara.jp/leier

シュタイナーによると親が子供を作るんじゃなくて
子供が親を選んで産まれてくるらしい。
何の因果か親ってものになってみて初めてそれが実感できた。


「子供は親を選べない」とか「子供に罪はない」
だから「あなたがしっかりしなくてどうするの」
みたいなことを言われてもピンと来ないけれど


「この子はあなたを選んで来たのよ。しっかり受け止めてあげてね」
と言われると、ああ、そうなんだな、と思う。


理屈がどうとかではなく本当にそんな感じがするのだ。
だから、たぶんシュタイナーの言葉は嘘っぱちではないと思う。


聖母マリアは、ある日突然
「あなたの胎内に神の子が宿りました」
と告げられ、驚きつつもそれをそのまんま受け止めた
と伝えられている。


科学的根拠云々言い出すと話の本質が見えなくなるのだが、
これって、ある意味真実を語っていると思う。


子供が宿った時って何となく体調がいつもと違うなー、て感じだった。
そのうちやたらに感覚が鋭くなったり色々変化があって、ある日突然
お腹の中で子供が動き出すあの感じ。


おい、オマエ、私に、いったいどーしろと言うんだ?
と面食らいつつも、どんどん大きくなればいつかは出て来る訳だし
出てきたらどんどんデカくなるし、よく食べるし、よくウンコするし
きれいにしてやらにゃならんし。


・・・って、こんなダメ人間な私でも気づいたらそれなりに日々
ちゃんと子供の存在を受け止め、彼らに必要な「生活」ってコトが
できるようになってしまうんだから、その存在は大きい。


うん。


生まれてくれてありがとう。
ここに来てくれてありがとう。


出会いがあればいつかは別れがあるのだけれど
でも、一緒に居られる間は一日一日大事にしたいなと
思ったりする今日この頃。

出会いに、感謝。