辻音楽師な日々

現代の竪琴「ライア」を弾いています。              BBS http://rara.jp/leier

生徒用のピアノのテキストを買いに行った。
普段は、コレとコレ、みたいな感じで
行きつけの楽器店に注文するのだけれど、
時間がなかったので大型書店の楽書コーナーへ
駆け込む。と。


教則本関係は良いとして、
発表会用曲集、というのがなんというか。


アニメやゲームの音楽を簡単に弾ける様に
アレンジした物がかなりの数を占めている。
パラパラとめくってみると・・・うーん。


全部が全部ではないのだが、メロディーだけ
コピーしてパターン化された(?)和音をつけたものが目立つ。
それがなんというか・・・中にはちょっと頭を傾げたくなるものも。


いわゆる「こどもだまし」。
(うちの生徒は、だまされないけど)


こどもってのは、大人よりは遙かに感覚が敏感なんだよね。
想像力もたくましい。その場面にふさわしい
「楽しい感じ」「悲しい感じ」みたいな漠然としたもん
じゃなく、具体的な色とか形とか、臭いまで音から
感じ取ったりする。


原作の雰囲気に忠実に、とまでは言わないが
具体的に曲名が付いているものなら、せめて
その名前が連想できる様なアレンジでないと、
違和感大きい・・・と、思う。


たぶん、編曲者もやっつけ仕事なら、教師も
取っつきやすそうだからとあまり深く考えずに
使ったりするとこういうの増えちゃうんだろうな。


・・・育つ感性も潰してしまいますよ、それって。